生活のすべてにかかわる学び舎
~農業高校の実態に迫る~Interview / 東京都立農業高等学校
東京都府中駅で都会と自然、ビルとケヤキ並木が共生しながら新たな美しさを生み出している、そんな場所に創立116年の歴史を誇る都立農業高校はあります。農業高校と聞くと農業だけを学ぶ学校に思えるかもしれませんが、それだけではありません。今回は都立農業高校の魅力を皆さんに紹介したいと思います!
「農業だけじゃない農業高校」
都立農業高校には農業科(都市園芸、緑地計画、食品化学)と家庭科(服飾、食物)に分かれた5つの学科があります。「なぜ農業高校に家庭科があるのか?」と思うかもしれませんが、それには農業高校の歴史が関係しています。府中ではかつて絹を作るための繭と桑の生産が盛んでした。その生産を学ぶために、農業高校の前身である養蚕高校が設立され、繭と桑を作る農業科、絹を作り、加工する家庭科が誕生しました。一見、関係がなさそうに見える農業科と家庭科は切っても切れない関係なのです。


「大化けする生徒を輩出したい。」
私たちは、さらなる農業高校の魅力を見つけるべく、並川直人校長先生に取材をしました。農業高校ではそれぞれの専門分野を活かしながら、課題を発見する力、新しい価値を作る力を身につける環境を整えていますと教えてくださいました。生徒の探求心は学校内だけにとどまらず、時には地域も巻き込んでいます。取り組み例として、平安時代から続くケヤキ並木を守りたいという思いからケヤキ並木プロジェクトという活動に取り組んでいます。種子繁殖や接ぎ木など農業高校で学んだことを生かして地域に貢献しています。「都立農業高校では生徒みんなが大化けできるポテンシャルを持っています」と並川校長。

私たちの思い
並川校長のインタビューを聞いて農業高校は私たちの積極性、探求心を受け止めてくれる準備があることを知りました。 話を聞くまでは他学科との共通点があまりなく、意欲的にかかわろうとはしていませんでした。ただ、実際に通っている高校について探求することで農業高校の見方が変わりました。専科だけを学ぶのではなく横の繋がりを用いて挑戦することで得られる学びもありました。普段、校長先生と関わることは少なかったので今回のインタビューで農業高校の魅力を新たに見つけることができました。農業・家庭科に特化した学びを実践的に取り組める農業高校にぜひ一度、足を運んでみてください。


- 執筆者:
- 齊藤 司(さいとう つかさ)
木下 陽葵(きのした ひまり)
小山 知弓(こやま ちゆみ)