府中から始まった昔ながらの味Interview / 手作りおはぎ 裕月
「手作りおはぎ裕月」は、府中駅北口の桜通り沿いにある平成29年に創業したお店だ。
店主の本多裕美さんにお店が始めるきっかけや魅力ついて伺った。
おはぎを作るきっかけとなったのは、店主のお母様がご病気になった時、いつもおもてなしとしてお母様が作るおはぎがなくなってしまったことだった。そんなお母様のおもてなしがない中、ご親戚が集まることがあり、「母から習ったおはぎを作って出したところ、母が作るおはぎによく似ていておいしい、お店をやってみればと言われた。親戚や知り合いが集まって思い出話ができるようなお店になれたら」と思ったのがきっかけだった。

テレビの取材で有名に
お店を始めて最初のころは親戚たちがお店に来てそこで談笑をするつもりだった。しかし、2019年の新型コロナウイルスで外出を控えられ親戚と会う機会も減った。そんな中あるテレビの取材がきっかけで、とても有名になった。その後も有名なラジオ番組や有名な雑誌などがたびたびお店を訪れて紹介することにより、知る人ぞ知る有名なお店になったとのこと。
人気の理由
「今ではあまり家庭で手作りする習慣がなくなってしまいましたが、昔は、おはぎを作るための小豆が家においてあるご家庭も多かったため、家で作ることが主流でした。」この裕月ではそんな昔ながらの手作りのおはぎを販売しており、懐かしい味が人気の理由だという。
仕込みから販売まで基本的に一人で行っているため、数には限りがあるもののお彼岸には、なんと500個近く作っているとのこと。しかし、販売は週に一度、水曜日のみ。

材料へのこだわり
お店で作っているおはぎは原材料にこだわっていて、あずきは北海道産の大納言小豆を使用し、大きな粒でふっくらとしているのが特徴。また、きな粉には特にこだわりがあり、丹波篠山産の丹波黒大豆という黒豆のきな粉を使用していて、他のきな粉と比べ少し白っぽく豊かな甘い香りがする。その他にも、ごぼうの炊き込みご飯や赤飯、白玉ぜんざいなどの販売もしている。また、店内には数多くの骨董品が並んでいる。この骨董品は店主の旦那様が趣味で集めたものであり販売もしている。さらに昔懐かしい駄菓子も並んでおり、地域の子供達も訪れて楽しいお店となっている。
機械化が進んでいる中でも手作りにこだわり、愛情のこもった昔ながらの懐かしい味わいが、地元で愛される理由につながっているのだろう。

- 執筆者:
- 夏井 悠翔(なつい ゆうと)
髙橋 瑞人(たかはし みずと)